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【第3回−構成3(商品構成に役に立つ布のドレーピング 1)】

●ピンワーク(ドレーピング)
ピンワークとは生地や布製品その物、紙などにドレープしたりヒダを造り、ピンでドレープを固定し、商品効果を高めるスキルのことをいいます。

 ディスプレイをする上で布はとても便利な小道具です。商品やいろいろな物を構成するとき、無機質な白い壁面やテーブルに布をドレープして、垂らしたり敷いたりと、私はこのピンワークが好きです。 ピン(手芸店などに売っている虫ピンの形状をしたピン)と金づちを使って、長尺の生地をウインドウやステージのバックにカーテンのように下げたり、マネキンに巻き付けてドレスを作ったりなどの技術なのですが、アン・ビエ、ドゥブル・ビエ、フル・フル(タッキング)、プリュ・プリ、など数種類の基本のドレープからなっています。覚える事はさほど難しくはありませんが、むしろマスターした後の構成、構築が難しいかもしれません。でも、あくまでも物の引き立て役の布地ですから、皆さんはシンプルを心掛けた方が良いと思います。

●ピンワークの展開場所
1、布地をディスプレイして見せる(生地屋の商品ディスプレイ)
2、マネキンやボディーにドレスアップする(仕上がりドレスをイメージ)
3、カーテンワーク(壁面、ステージのバック、天井の装飾として)
4、テーブルやボックスのカバー
5、さまざまなオブジェや小道具として




●ドレープの種類とテクニック

○アン・ビエ
アン・ビエは布の耳の1カ所を基点として円を描くように、90度分だけヒダ付けしていくことです。

1まず、布の表面と向き合います。左手(右手)で耳の一点をつまみ、右手(左手)で親指の長さに折った布を、親指と人さし指の間に挟みます。

2親指以外の4本の指を親指を挟むように第二間接を折るように握ると、親指の付け根に、親指をみぞにして二本目のひだが、最初に作ったひだと揃うように、中指か薬指の先端に浮き上がります。

3親指を抜いて最初のひだ山に揃えて挟み、最初のポジションに戻ります。それを数度繰り返し、90度分ひだを付けていきます。最後の方はひだ巾を調節して向こう側に折り返し、ひだ山で終わります。基点から遠く(大きな円)でスタートすると、ひだはたくさん取れます。

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○ドゥブル・ビエ
ドゥブル・ビエは180度分ヒダ付けます。布を一重でドレーピングしても良いし、二つ折りにして輪の部分をドレーピングすると、360度の円錐形を形作る事もできます。
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○フル・フル(タッキング)
タックをとりながらたくさんのひだを浮き上がらせるテクニックです。両手の5本の指を広げて布をつまみ上げて寄せていきます。アン・ビエで始まった構成の残りの布をフルフルで終わるときれいに仕上げる事が出来ます。

○プリュ・プリ
布にギャザー(プリーツ)を等巾にたたむことをいいます。
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☆説明したアン・ビエを覚えたら基点を壁面にピンなどで固定し、残った生地をまた、アン・ビエ、ドゥブル・ビエをして付け加えるとゴージャスなドレーピングになります。

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ドレープを積み重ねて行くと思わぬドレープが出てきて、おもしろいデザインになることがあります。
いろいろ試してみて下さい。

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